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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

紀元96年は中国では後漢王朝、ヨーロッパではローマ帝国  

今日もホイー(以下略)。
DSC07342amxamx.jpg
お客さんからカンパニョーロのアトランタ1996をお預かりしました。
カンパニョーロは「オリンピックのあった都市+年」の名前で
リムをラインナップしていた時期がありますが、これはそのときのものです。

昔はこれでもエアロリムと呼ばれていましたが、今から見れば普通ですね。
ただ、スポーク本数は少なくても28Hという時代のものなので
このリムは、この高さでは珍しい36Hという仕様になっています。
お客さんのリムを見て「欲しい」と思ったのは久しぶりです。ハァハァ。

DSC07343amx.jpg
1996年はアトランタオリンピックの開催年です。

DSC07329amx.jpg
アトランタ96というリムもありますが、紀元96年は(以下表題の通り)。
いや、単なるバージョン違いです。

DSC07337amx.jpg
ハブは当時のレコードをお預かりしています。

DSC07339amx.jpg
このハブが最新であった時分に カンパニョーロのハブでホイールを組むと、
「オチョコがひどすぎてフリー側がすぐカンカンに張り切ってしまう!」と
思っていたものです。
フリーボディの奥はスペーサーではなく、こういう形になっています。
フリーボディのローギヤがおさまる位置が右フランジから かなり離れています。
フランジ幅約57mm、右フランジ幅18mm台なのですが、
現行の11Sハブも結局これくらいの寸法になったので
時代を先取りしていたといえば先取りしています。
(いや、したらダメなんですが)
この9Sフリーボディ、10Sと11Sにも対応しているので
その点では先見の明があったと言えます。
現行の11Sハブと変わらないような寸法なので、
左右異本組みして やっと普通のホイール、という感じです。
スポークは全コンペなので左右同径組みとなります。

DSC07340amx.jpg
チタン軸の特別仕様です(レコードハブでも通常はスチール軸です)。
シャフトの端にCAMPAGNOLOとレーザー刻印が入っているのが芸が細かい!

DSC07344amx.jpg
組めました。
36Hの36は4で割ると奇数になるので真の最接線組み
(この場合はヨンジュウ組み)が可能ですが、
今回はヨンパチ組みにしました。

このホイールと関係ない話ですが
28Hのヨンパチ組みを 実験的要素が大きいにもかかわらず
指定される方が最近多く、驚いています。
データが集まるので助かりますが。フヒヒ。

DSC07346amx.jpg
36Hともなると4本組みがかなりラジアルに近づきますね。

DSC07347amx.jpg
フリー側のスポークの伸張方向をラジアルに近づけることに
それなりに固執しているのに、
反フリー側はスポークの伸張方向がラジアル線と直交する円の接線、
に必ずしもなるわけではない
「ハブの二分線を越えない範囲でn本組みのnを大きく取る」組み方にする理由、
真の最接線組みは スポークの伸張方向が「接線に」「最も近い」わけではないので
非常にまぎらわしい呼び方であること、
この2点がメシノタネコードに深くかかわっています。

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2013/10/22 21:54 | edit

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